冬シーズンの乾燥対策とは

冬になるとそれまで大丈夫だった方でも敏感肌に悩まされる機会が増えて行きます。
普段私たちのお肌は、外部刺激に当たり前のようにさらされている状態にあります。ペットの毛や気温の変化、湿度の影響、空気の乾燥、ハウスダストや雑菌といった目に見えない刺激をはじめ、洗浄剤や化粧品、アクセサリーに含まれる金属類など身近な物質も刺激となりえます。
敏感肌の方の原因はそれぞれ個人差があり、これだと特定するのはむずかしいのですが、このような刺激の多い環境で暮らしていても、肌のトラブルをほとんど感じない人もいれば、ちょっとの刺激にも敏感に反応してしまう人がいます。それでもそのような刺激に対して過剰に反応してしまうのが敏感肌の方の一番の悩みなんです。
冬場の乾燥しやすい冬シーズンは、外気と部屋の中の気温、そして湿度など自分ではどうしようもない部分もあるのですが、冬場の敏感肌改善のカギを握っているのが、肌のもっとも外側にある角層です。角層は、皮脂と汗の混じり合った天然の保湿クリームともいうべき皮脂膜に覆われていて、肌の水分を保つとともに、肌の内部に異物が侵入するのを防ぐ物理的なバリアの役目を果たしています。
バリア機能が様々な要因で弱ってくると敏感肌の場合、お肌に直接赤みやかゆみなどといった症状があらわになり、より刺激を受けやすくなるので悪化もしやすくなっていきます。まさに悪循環ですよね。
バリア機能を発揮するためには、角層はその内部にたっぷりと水分を蓄え、角層細胞を丈夫な状態に保たなければなりません。そのために必要なのが、

  • 皮脂・・・スクワレン、ワセリンなど
  • 天然保湿因子・・・アミノ酸、尿素など
  • 細胞間脂質・・・セラミドなど

の3つになります。
よく最近のテレビCMなどでは、乾燥肌に尿素がいいとか、セラミドをしっかり補給させないととか言われていますが、それらは一部であってこういった関係性からすべてが必要な成分ということが分かると思います。
特に冬シーズンはこれらの成分をしっかりと補給して、更にお肌にストレスを与えないためにも優しく洗顔をする、肌をあまり触らないようにするといったことが大事になります。よくおられるのが、スキンケアを何度もすることによって肌に触る機会を自ら増やして、自分で肌ストレスを与える方もおられるので気をつけて行きたいものですね♪