敏感肌の方は皮膚を清潔に保てとは言うけれど・・・

アドバイス

敏感肌には様々な原因があって、化粧品や洗剤などの外側からの要因で悪化する場合もありますが、その中でも自分自身が分泌している汗にも痒み・湿疹などのアレルギー反応を起こす方が数多くいます。つまり自分の汗がアレルゲンになっているのです。

 

皮膚科の専門家さんに話を聞くと汗をかいたらその都度、水で流すのが得策といわれますが、外で働いている女性ですと、朝メイクをしてから夜帰ってメイクを落とすまで顔を洗うことができません。
夏場に朝の通勤で汗をかいて職場について、首や腕などは市販の汗ふきシートでしのげますが、顔はそうはいきません。
逆に冬場で言うと、暖房やストーブなど空気の乾燥は感じてはいるけどまめに洗顔をするなどできません。洗顔もしすぎはかえって皮膚に負担をかけてしまうからです。
そうなると朝から自分の部屋に帰るまでは乾燥と戦わなくてはなりません。

 

汗は血液から作られますが、その血液の中には「ヒスタミン」という痒みを引き起こす成分が含まれています。敏感肌の方が汗に対してアレルギー反応を起こしてしまう多くはこのためだと専門家はおっしゃっておられました。
このヒスタミンは、体の一箇所を激しく掻くとたくさん生成されて血液中に混ざって、体中を駆け巡ります。他の箇所も、連鎖反応的に痒くなっていきます。最近、広島大学大学院の研究チームが研究結果を発表したところによると、誰の皮膚にもあるグロボーサというカビが、汗に溶けてできるタンパク質が毛穴に入ることでかゆみや炎症を起こす「ヒスタミン」がたくさん生成され、アレルギー反応を起こすということです。
では、敏感肌で汗に過敏に反応してかゆみにつながってしまう人はどのように対策したらいいのでしょうか。

 

手軽にできて有効なのは冷やすことだそうです。冷やすことで、ヒスタミンの活動を抑えることができます。
乾燥によるかゆみなどが起こった場合、ハンカチなどを冷やして患部にあててやるだけでもかなりかゆみが抑えられると皮膚科の先生も言われていました。

 

通常私たちの健康的な肌というのは、ph値4.5~6の弱酸性の状態に保たれています。
しかし、汗をかき、放置された汗はアルカリ性に変化していくんです。

 

アルカリ性に変化していくと雑菌の繁殖しやすい環境になってしまいます。
ただし、ここで注意が必要になります。

 

汗を放置しないようにこまめに汗を拭きとることは大事なのですが、
汗をかいている状態の皮膚というのは、汗によってダメージを受けやすい状態になっています。

 

ついついゴシゴシとタオルでふき取りたくなるのはわかるのですが、このような状態では
やさしくふき取る必要があるんですね。特に肌が弱い方は汗を抑えるようにふき取ってあげてください。