アトピー性皮膚炎に正しいスキンケアを!

アトピー性皮膚炎は、皮膚の上層部にできる、かゆみを伴う慢性的な炎症で、じくじくしたかゆみのある発疹が皮膚の表面にできるのが特徴です。主に手や肘の内側、膝の裏などにできることが多く、我慢ができないかゆみのため、体を引っかいてさらにかゆくなるという悪循環を引き起こし、症状を悪化させてしまいます。
アトピー性皮膚炎は、年齢によって症状が変化する病気なので、成長とともに治っていくこともあります。
乳幼児期は、汗や食べ物などによって悪化することが多く、幼児期をすぎるとダニやハウスダスト、ストレスなどで悪化することがあります。
どうしてアトピー性皮膚炎になるかということについて、原因はまだ解明されていません。ただ、いろいろな原因が重なり合って発症すると考えられています。

 

皮膚のバリア機能が低下すると、皮膚の保湿成分が足りなくなり、角質が乾燥して肌のバリア機能にほころびが生じ、異物が入りやすくなります。
また異物を抗原として認識し、排除使用と免疫システムが過剰に反応することで、害のないものにまで抗体を作ってしまうことで、アトピー性皮膚炎のようなアレルギー反応を起こしてしまいます。
かゆみを感じる神経は、体の表面近くにまで伸びているため、皮膚炎が起きると皮膚から神経を成長させる物質が分泌されて、神経線維が伸びかゆみを強く感じるようになります。かゆみを引き起こすヒスタミンが受容体と結合するとかゆみを感じます。

 

アトピー性皮膚炎の正しいスキンケアは、保湿ケアと保湿成分が重要となります。
そもそもアトピーの肌は、水分保持力が低く乾燥しやすい、外侮からの異物屋刺激の侵入を防ぐバリア機能が低下して、炎症をおこしやすいという特徴があります。
そのため、肌の水分を保持する保湿剤を使って正しいスキンケアを行うことが大切です。
アトピー性皮膚炎の炎症が発生している肌の場合には、普段使用しても問題がない化粧品の成分でも刺激となることがあるので、特にスキンケアが大切となります。
アトピーは、健康は肌に比べると乾燥しやすく外部からの刺激にとても敏感ですから、洗顔によって肌についた刺激物を洗い流したあと、スキンケア製品によって肌の潤いを保つことで、肌へのアレルゲンの侵入を防ぐことができます。
ただ、注意しないといけないことは、使用されている石鹸やケア用品の成分によっては、かえって症状を悪化させるものもありますから、使用前に十分含有成分をチェックする必要があります。
自分の症状の原因を知ることで、刺激物や症状を悪化させる成分もわかり、正しいケアを行うことができます。